税理士の選び方

税理士とは中小企業の経営者にとって最も身近で信頼できるパートナーです。
経営者の方が税理士を選ぶときの基準とは何でしょうか?
・規模が大きい事務所にすべきか小さい事務所にすべきか?
・ベテラン税理士にすべきか若手税理士にすべきか?
・顧問報酬などの価格が安いか?
を基準にされているかと思います。
まず、規模が大きいからといって一概に良いとは言えません。
なぜなら大きい事務所は顧問先数が多いため事務員が担当者となり、いろいろな業務をその担当者と進めていくことになるからです。
税理士自身に会社へ来てほしいと思っている方には不満が残る結果となります。
小さい事務所だと税理士自身が担当となる可能性が高いので親しみやすくなります。
しかし、大規模でも小規模でも社員教育を徹底していれば日々の細かい業務は所長税理士より事務担当者の方が詳しくなりますので、大規模か小規模かにこだわる必要はありません。
むしろ挨拶などで社員教育が徹底しているか見極めましょう。
次にベテランか若手かについてですが、ベテランの方が経験豊富で税務調査などの交渉術に長けています。
若手は考え方が柔軟で迅速な動きができ、最新の税制や経営情報を持っています。
それぞれにメリットがあり、単純に結論付けることができません。
ただ一般的ですが顧問料は大規模やベテランの税理士の方が高くなる傾向にあります。
本来、経営者の方が税理士に求めることとは何でしょうか?
『大手か小規模か』や『ベテランか若手か』ではなく『顧問税理士として何をしてくれるか?』ではないでしょうか。
いい税理士とはズバリ!! 次のポイントをしっかり税理士自身が認識しているかです。
税理士選びのポイント
・節税対策などの提案をしてくれる
・中小企業庁の認定支援機関である
・顧問契約のサービス内容と価格を提示してくれる
・税務調査の立会も行っている
・税理士をサービス業として認識している
税理士選びも医者選びと同じで価格の安さだけを追求するよりも上述したポイントを押さえているかを重視すべきです。
したがって、価格の安さだけを前面に押し出している税理士には注意が必要です。
税理士は人的サービスなので業務の効率化が図りにくい業種です。
したがって価格を安くすれば必然的にサービス内容が悪くなります。
激安や格安など価格の安い事務所はそのほとんどがサービスの内容が悪く、提案の無い税理士事務所のようです。
このような提案の無い税理士には注意が必要です。
「知らないうちに節約した顧問料以上の損をしていた。」とならないよう細心の注意を払いながら税理士選びを進めることをお勧めします。